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■移植ネット、脳死の心臓移植で患者の選定ミス 2人が移植受けられず [健康ダイジェスト]

 日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)は、脳死からの臓器提供があった際、どの患者に臓器を提供するかを選ぶ検索システムに不具合が見付かり、本来、心臓移植を受けるはずだった患者2人が手術を受けられないミスが起きていたと明らかにしました。
 移植ネットでは、これまでにも患者の選定を誤るミスが相次いでいて、検索システムは、その改善のために昨年10月に新たに導入したものでした。
 27日、会見した移植ネットによりますと、NECネクサソリューションズが開発した検索システムにミスがあり、患者の情報が修正された場合の待機日数の再計算が正しく行われない不具合が見付かり、昨年10月以降に行われた21例の脳死からの臓器提供のうち3例で、移植手術を受ける患者の選定を誤っていたことがわかりました。
 その結果、本来心臓移植を受けるはずだった患者2人が、移植を受けられない事態となっているということです。2人の患者は、いずれも1000日以上移植を待っており、移植ネットでは患者と家族に謝罪するため連絡を取ろうとしているということです。心臓移植での選定ミスは初めて。
 移植ネットでは、2014年と2015年に腎臓移植で選定ミスが相次ぎ、厚生労働省の指示を受け当時の理事長ら責任者の処分を行うとともに、再発防止に向けて取り組んでいたところで、不具合が見付かった検索システムもその取り組みで導入したものでした。
 厚労省は27日、臓器移植法に基づき、検索システムの利用を中止し、専門家を交えた第三者調査チームで検証するよう指示しました。移植ネットは、ほかの臓器でも選定ミスがなかったか検証中で、当面、複数の職員が手作業で患者を選定するといいます。
 会見した門田守人理事長は、「ミスを受けて導入した新システムで新たな誤りが発生した。臓器のあっせんにかかわる唯一の団体として、社会の信頼を損なう事態となったことを深くおわびしたい。臓器提供される方、遺族の善意を尊重し、一刻も早く正常化したい」と話しています。

 2017年1月29日(日)

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