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■無痛分娩の女性死亡事故、1歳長男も死亡 神戸市の産婦人科医院 [健康ダイジェスト]

 神戸市の産婦人科医院で2015年9月、麻酔でお産の痛みを和らげる無痛分娩(ぶんべん)をした女性と生まれた長男が重い障害を負い、女性が今年5月に死亡した事故で、長男も今月15日に死亡しました。1歳11カ月でした。
 遺族によると、女性は神戸市西区の「おかざきマタニティクリニック」で、男性院長により無痛分娩のため、背中から脊髄近くに細い管を入れて麻酔薬を注入する「硬膜外麻酔」を受けた直後に、体調が急変。意識不明のまま約1年8カ月後の今年5月に、35歳で亡くなりました。
 搬送先の大学病院で帝王切開で生まれた長男も、重い脳性まひとなり、意識不明の状態で別の病院に入院していました。長男の症状は重く、肺炎にかかるなどしていたといいます。
 遺族への院長の説明や診療の記録では、女性に麻酔薬を少し入れた後に院長は離席、戻ってきて麻酔薬を追加後も再び外来診療のために部屋を離れたといいます。女性は追加麻酔後に、呼吸困難となりました。
 遺族側の代理人弁護士は、医師が麻酔の管を本来と違う部分に誤って入れたことで麻酔が効きすぎて、呼吸などができなくなる「全脊椎(せきつい)麻酔」になった上、母子の状態の確認も不十分だったと主張。おかざきマタニティクリニック側は昨年12月、院長の過失を認め、遺族に示談金を支払ったといいます。
 女性の夫は今夏、厚生労働相や関連する学会にあてて、安全対策を設けることや、体制が整っていない施設での無痛分娩の実施制限の検討などを求める文書を出しています。
 おかざきマタニティクリニックの院長は8日、「改善を積み重ね、外部の専門医に、十分な再発防止策は講じられていると判断された」などとするコメントを出しています。

 2017年8月30日(水)

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