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■今年の梅毒患者、44年ぶりに5000人を超える 厚労省が受診を呼び掛け [健康ダイジェスト]

 重症化すれば失明など深刻な障害につながる恐れもある性感染症の梅毒に感染した人が、今年1月から11月19日までの累計で5053人となったことが、国立感染症研究所のまとめで明らかになりました。
 国の伝染病統計などによると、感染者数が年間5000人を超えるのは1973年以来44年ぶり。
 感染者数は、東京都で1561人、大阪府で703人、愛知県で310人、神奈川県で286人、福岡県で202人など、都市部で多くなっています。国や専門家らは、検査による早期発見や、不特定多数との性行為を避けるなどの予防を呼び掛けています。
 梅毒の年間の患者数は1945年から1954年には20万人程度とされていましたが、抗生物質による治療の普及とともに減少傾向を示し、1997年には500人程度になりましたが、2010年から再び増加に転じています。年間の患者の報告数は2013年に1228人と1000人を超え、2015年には2690人となり、2016年には42年ぶりに4000人を超えて4559人と増えていました。
 女性は20歳代に多く、男性は20~40歳代に多くなっており、性産業に従事する若い女性やその客となる男性の間で感染が広がっている可能性が指摘されています。 
 梅毒に感染すると、3週間ほど後に陰部などに潰瘍(かいよう)ができ、1、2カ月後に全身に発疹の症状が現れ、放置すると失明したり、血管が破裂する原因になります。妊婦が感染すると、流産や死産になったり、生まれた子供の目や耳などに重い障害が出たりします。
 厚生労働省は、「早期発見すれば治療と感染拡大防止につなげられる。不特定多数との性行為など、気になる人は早めに受診してほしい」と呼び掛けています。

 2017年11月28日(火)

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