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■性同一性障害者の適合手術、来年度から保険対象に 従来は治療に100万円以上も [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は、体と心の性が一致しない性同一性障害(GID)の人が体を心の性に合わせる「性別適合手術」を、来年度から公的医療保険の対象に含める方針を固めました。29日に開かれた中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)に提案し、大筋で了承されました。
 この手術は今、公的医療保険の対象外のため多額の費用がかかります。それが保険適用されれば、原則3~1割の自己負担額で済むようになります。高額療養費制度によって、自己負担額に上限も設けられます。
 医療機関で性同一性障害の診断を受けた人に対しては、カウンセリングなどの精神療法やホルモン療法のほか、子宮や卵巣、精巣を摘出したり陰茎を切断したりする性別適合手術の治療があります。ただ、精神療法以外は保険が適用されず、治療に100万円以上かかることも多くなっています。
 一方、2004年に施行された性同一性障害特例法では、戸籍の性別変更の条件として、「2人以上の医師による診断」「20歳以上」「婚姻していない」などに加え、性別適合手術を受けることを求めています。このため比較的費用が安い海外に渡航して手術を受ける人も多く、当事者へのアンケートでは国内と国外での手術件数がほぼ同数になっています。
 厚労省は性別適合手術を受けるための医療環境が整ったことや、性的少数者が社会的に認知されてきたことを踏まえて、保険適用の可否について議論が必要と判断していました。保険適用の範囲については、性別変更の条件を踏まえ、体を心の性に近付けるホルモン療法は対象から外す方向で検討します。
 性同一性障害は体と心の性が一致しない障害で、肉体的な性別に不快感を持ち、心の性別で日常生活を送ることを望みます。原因はわかっていません。
 厚労省などによると、性同一性障害で国内の医療機関を受診した人は、2015年末までに延べ約2万2000人。性別変更した人は、2016年末までに約6900人にとどまります。

 2017年11月29日(水)

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