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■海の酸性化が地球全体で急速に進行し、温暖化に拍車も 気象庁が解析 [健康ダイジェスト]

 大気中の二酸化炭素が海に溶け込むことで起きる「海の酸性化」が地球全体で急速に進んでいることが、気象庁の解析で明らかになりました。
 生態系や地球温暖化に大きな影響を与えるとされ、気象庁は解析結果を公開するとともに、今後も注意深く監視を続けることにしています。
 気象庁などによりますと、海は大気中の二酸化炭素を吸収する性質があり地球温暖化の進行を抑える役割を担ってきました。しかし、長年にわたって二酸化炭素を吸収し蓄積してきたことで、本来は「弱アルカリ性」を示す海水が少しずつ酸性に変化する「海の酸性化」が各地で起きていると指摘されてきました。
 これについて気象庁が1990年から2016年までに世界各地で観測された海面のデータを集めて詳しく解析した結果、海の酸性化が地球全体で急速に進んでいることがわかりました。
 具体的には、値が低くなるほど酸性化していることを示す「pH」の地球全体の平均値が10年当たりで0・018低下していたということで、これは産業革命以降の約250年間の10年当たりの平均値に比べて4・5倍のペースで進行しているということです。
 海の酸性化が進むとサンゴやプランクトンなどの成長が妨げられ、生態系に大きな影響を及ぼす可能性があるほか、海の二酸化炭素を吸収する能力が低下し地球温暖化がさらに進行し、海水温の上昇や海面水位の上昇を引き起こす恐れがあります。
 気象庁は、解析結果をホームページで公開するとともに、今後も注意深く監視を続けることにしています。

 2017年12月4日(月)

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