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■夏に多い手足口病が冬も流行し、患者数が過去10年で最多 病原性高く要注意 [健康ダイジェスト]

 子供に多い夏風邪、手足口病の流行が今も続き、1週間当たりの患者数が、この時期としては過去10年で最多となっていることが4日、国立感染症研究所の調べで明らかになりました。
 脳炎などを起こす病原性が高いウイルスが広がっており、専門家は警戒を呼び掛けています。同じく夏風邪として知られる咽頭(いんとう)結膜熱(プール熱)も最多で、注意が必要です。
 手足口病は、手足や口内などにできる発疹が主な症状で、熱が出ることもあります。ほとんどは後遺症もなく治るものの、まれに髄膜炎や急性脳炎を起こすことがあります。
 現在流行しているのは、夏に主流だったのとは異なるエンテロウイルスA71型と呼ばれるウイルス。このウイルスは中枢神経系での合併症を起こすことがほかのウイルスより多く、過去の流行時には死者も出ています。
 全国の小児科定点医療機関からの報告によると、11月13日から19日の1週間の1医療機関当たりの患者数は1・28人で、これまで最高だった2011年の同時期0・99人を上回りました。
 都道府県別では、佐賀県(5・14人)が多く、ほかには青森県(2・52人)、宮城県(2・37人)、福井県(2・18人)が目立ちました。エンテロウイルスA71型は、山形県や愛媛県、東京都、大阪府で多く検出されました。
 子供の発熱が2日以上続く、ぐったりするなどの症状があった場合は、注意が必要。国立感染症研究所の藤本嗣人室長は、「保育園など子供の多いところは特に警戒が必要。ノロウイルスと同様に、トイレ後の手洗いなどの予防策を徹底してほしい」としています。
 咽頭結膜熱(プール熱)も最高だった2013年に比べて、約1・6倍の1医療機関当た0・67人の患者が報告されています。
 都道府県別では、北海道(2・98人)、宮崎県(2・31人)、富山県(2・00人)が多くなりました。最近は冬に流行することが多く、年末にかけてさらに増えるとみられます。
 手足口病と咽頭結膜熱(プール熱)はいずれもウイルスが原因で、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染や、接触感染が主な感染経路。特別な治療法はなく、予防には手洗いが重要。咽頭結膜熱(プール熱)は幼児から学童に多くみられ、夏に学校のプールを介して流行することが多いために、この病名が付けられましたが、最近は年間を通じて流行しています。

 2017年12月4日(月)

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