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■iPS細胞を使って血液製剤を量産化 京都ベンチャーに37億円出資 [健康ダイジェスト]

 手術などで輸血に使われる血液製剤をiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って量産化することを目指す京都市のベンチャー企業が、官民ファンドの産業革新機構などから合わせて37億円の出資を受けたと発表しました。
 調達資金を使って来年以降、臨床試験に取り組むことにしています。
 京都市のベンチャー企業「メガカリオン」は、京都大学から提供されたiPS細胞から輸血に使われる血液製剤のうち止血に必要な血小板をつくり出すことで、血液製剤を製造する技術の開発を進めています。血小板は現在、献血によって確保されています。
 メガカリオンの発表によりますと、産業革新機構から11億円の出資を受けたほか、大手製薬会社からも初めて出資を受けるなど、総額で37億円の資金調達をしたということです。
 出資を受けて、メガカリオンでは来年以降に日本とアメリカで、血小板が減って輸血の必要のある患者に血液製剤を投与して効果を確かめる臨床試験を始めます。また、量産に向けて製造コストを下げる技術の開発を進め、2020年に国の承認を受けて事業化を目指すとしています。
 輸血に使われる血液製剤は、今は献血にすべてを依存していますが、血小板成分献血は最長で男性の69歳までしかできない基準になっています。今後、少子高齢化が一段と進めば血液製剤が不足することが懸念されており、安定供給につながるか注目されています。

 2017年12月25日(月)

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