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■花粉症、世代が高いほど「軽症」、低いほど「重症」が増加 ロート製薬が調査 [健康ダイジェスト]

 ロート製薬(大阪市生野区)が実施した花粉症に関する調査で、大人の花粉症は世代が高いほど「軽症」が増加し、「重症」の人ほど発症年齢が早い傾向にあるという結果がまとまりました。
 子供は「副鼻腔炎」を併発して重症化するリスクが大人より高いこともわかり、ロート製薬は早い時期からの予防や治療を呼び掛けています。
 調査は昨年11月、インターネットで実施。花粉症を実感している20~79歳の男女500人に症状を聞いたところ、世代が上がるほど「軽症」と答えた割合が高くなりました。特に20歳代の「軽症」30・1%「中等症」49・3%「重症・最重症」16・4%に対して、60歳代以上では「軽症」61・1%「中等症」31・9%「重症・最重症」6・9%という結果でした。
 さらに、花粉症の症状が「年齢を重ねるにつれて楽になってきたと感じる」と回答した人は、全体では19・6%であったのに対して、60歳代以上では26・4%となりました。また、花粉症を発症した平均年齢は、「軽症」が36・28歳、「中等症」が26・34歳、「重症・最重症」21・90歳となり、「重症・最重症」の人ほど早くから発症していることがわかりました。
 専門医の見解によると、世代が高いほど花粉症が軽症化する背景として、免疫系の衰え、環境の変化、食生活の変化などが関係していることが考えられます。
 花粉症を実感している0~16歳の子供についても、母親500人に調査。花粉症の子供の母親の85・2%が、「自分か夫が花粉症」もしくは「両方ともに花粉症」と答えました。一方で、「自分も夫も花粉症ではない」と答えた母親は11・2%で、約1割の子供は親が花粉症でなくても花粉症を発症していることがわかりました。
 子供の花粉症は他人からはわかりづらく、特に親が花粉症でない場合、気付くのが遅れてしまいがちです。集中力の低下など生活への影響が懸念されるため、早めからの発症予防や対策が重要です。
 花粉症の症状が出ている時、状態が悪化し鼻の奥に炎症が広がる「副鼻腔炎」の症状があった子供は56・4%、大人では45・0%という結果となりました。また、大人の調査において、花粉症の程度別にみると、花粉症が「軽症」の人では「副鼻腔炎」は39・4%、花粉症が「重症・最重症」の人では「副鼻腔炎」は56・6%となり、花粉症が重いほど「副鼻腔炎」を併発している割合が高いことがわかりました。
 副鼻腔炎は慢性化すると治りづらく、また花粉症とは薬も異なるため、早めの診断と対策が重要となります。

 2018年1月7日(日)

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