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■iPS細胞のがん化原因を特定 安全な細胞の選別が容易に [健康ダイジェスト]

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)からさまざまな組織などを作る際、がん化するかどうかを見分ける方法を発見したと、先端医療振興財団・細胞療法研究開発センター(神戸市中央区)の川真田伸センター長らの研究チームが発表しました。良質なiPS細胞の量産につながり、再生医療の実用化に弾みがつくと期待されます。
 10日付で、イギリスの科学誌「サイエンティフィックリポーツ」に掲載されました。
 iPS細胞は、何もしなければ未分化のまま無限に増殖。そこに特定の遺伝子を加えることで、さまざまな細胞や組織に分化します。だが、一部が分化せず、がん化することが課題でした。
 研究チームは、胎児の臓器形成にかかわることで知られ、iPS細胞にも存在する分子「CHD7」に着目。細胞ごとに含有量を測定した結果、一定値以上であれば分化するものの、それ以下であれば、がん化することを突き止めました。CHD7が、分化を始めるスイッチの役割を果たしていました。
 同様に人のさまざまな細胞になるES細胞(胚性幹細胞)でも、確認しました。
 川真田センター長は、「安全なiPS細胞を短時間で簡単に選別することができる。再生医療の一般化に貢献できる発見だ」としています。

 2018年1月12日(金)

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