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■服用1回で治療できるインフルエンザ新薬、5月発売へ 塩野義製薬 [健康ダイジェスト]

 1回飲むだけの新たなインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」が、5月にも発売される見通しになりました。ウイルスの増殖を直接抑える、これまでになかったタイプで、塩野義製薬が開発しました。
 従来の薬にウイルスが耐性を持ち、効きにくくなった人にも効果が期待されます。
 厚生労働省の専門部会が2日、製造販売を了承しました。通常のスケジュールに従えば、3月に厚労省による承認が見込まれ、5月にも薬価が決まり発売されます。対象は成人、小児のA型、B型インフルエンザウイルス感染症で、年齢や体重によって異なる量の錠剤を1回服用します。
 1日2回、5日間飲み続けるタミフルなどと比べて使いやすいのが、特徴です。既存薬よりも他人にウイルスを感染させるリスクを減らせると期待され、塩野義製薬が行った臨床試験では、投与翌日には半数以上の患者で、感染性を持つウイルス量が減っていることが認められました。
 国内でよく使われるタミフルなどの4種のインフルエンザ治療薬は、細胞内で増殖したウイルスが細胞外に広がるのを抑えます。このタイプの薬が効かない耐性ウイルスが流行した時に、ゾフルーザは効果を発揮しそうです。
 10年前には、ヨーロッパでタミフルに耐性のあるウイルスが登場し、世界中に広まりました。日本でも4年前に、札幌市内の患者から、タミフルなどが効きにくいウイルスが検出されました。国や自治体は、既存薬に耐性を持つウイルスの調査を続けています。
 ゾフルーザは、画期的な薬の早期実現化のために厚労省が優先的に審査する先駆け審査指定制度の対象品目で、2015年に同制度が導入されて以来、承認了承された医薬品として第1号になりました。
 塩野義製薬は、「家庭内や学校、職場などでウイルスの感染拡大の抑制に一定の効果があると期待される」としています。

 2018年2月3日(土)

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