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■ぜんそく、重症化につながる「線維化」の仕組み解明 千葉大 [健康ダイジェスト]

 千葉大学の研究チームが、ぜんそくで気管などの組織が硬くなり、重症化につながる「線維化」の仕組みを解明したと発表しました。重症患者の治療に道を開く可能性があるとしています。
 ぜんそくは、慢性化して気管などの組織が硬くなる線維化が進むと、炎症を抑える薬が効きにくくなって息切れ、呼吸困難を引き起こす重症化につながることから、千葉大学大学院の中山俊憲教授などの研究チームは、新たな治療法の開発に向け人のぜんそくをモデル化したマウスで線維化の仕組みを調べました。
 その結果、ぜんそくのマウスの免疫細胞の中には、ダニなどアレルギーの原因と結び付くと、「アンフィレグリン」という特定のタンパク質を分泌するものがあり、「好酸球」という白血球がこのタンパク質と反応して、線維化を引き起こす「オステオポンチン」という特定のタンパク質を大量に生み出していることがわかったとしています。
 実際に、ぜんそくのマウスに好酸球の反応を抑える薬を投与したところ、気管の線維化を改善できたといいます。また、人の組織を使った実験でも、同じ仕組みで線維化が進むことをうかがわせるデータが得られたとしています。
 中山教授は、「これまで難しかった重症のぜんそく患者の治療に道を開く可能性がある。5年から7年程度かけて新たな治療薬の開発に取り組みたい」と話しています。

 2018年6月29日(金)

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