SSブログ

■RSウイルス感染症、すでに流行期に入る 1週間の患者数が4180人 [健康ダイジェスト]

 主に2歳以下の乳幼児に多い呼吸器疾患で、鼻水やせき、38~39度の発熱が特徴の「RSウイルス感染症」が、今年はすでに流行期に入っているとみられます。従来、秋から冬に流行していましたが、近年は時期が早まり夏から患者の増えるパターンが多くなっています。
 重症になると肺炎や気管支炎になる恐れもあり、専門家は、乳幼児に症状が出た時は早めに受診させるのが望ましいと注意喚起しています。
 国立感染症研究所は、全国約3000カ所の小児科定点医療機関から報告を受け、週ごとに患者数の統計をまとめています。それによると6月から、近年で最も大きな流行だった昨年と似たペースで患者が増えています。7月30日から8月5日までの直近1週間の患者数は4180人(1医療機関当たり1・33人)で、前の週より約1100人多くなりました。
 都道府県別では、宮崎県が1医療機関当たりの患者数が3・09人で最も多く、以下多い順に徳島県(2・83人)、福岡県(2・81人)、新潟県(2・58人)、大分県(2・56人)と続いています。
 RSウイルスは身近にいるウイルスで、感染力は非常に強く、ほとんどの子供は2歳までに感染し、その後も何度もかかるといわれています。子供が感染すると、鼻水、せき、発熱などの症状が出ますが、多くは軽症で、2日から1週間ほどで治癒します。
 しかし、特に新生児や出生体重が小さかった乳児が感染すると、重症化して気管支炎や肺炎に陥る可能性があります。また、呼吸器にぜんそくなどの持病のある高齢者も要注意で、介護施設などで集団感染・入院が時折起きています。
 接触感染や、くしゃみなどによる飛沫(ひまつ)感染で広がるため、予防には手洗いやマスクの着用が役立ちます。
 この病気に詳しい群馬パース大学大学院の木村博一教授(感染症学)は、「健康な大人はかかっても軽い風邪程度ですむが、その人が周りの乳幼児や高齢者に移す感染源になることもある。風邪症状のある人は手洗いやマスクで感染拡大を防いでほしい」と呼び掛けています。

 2018年8月19日(日)

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。