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■千葉県で典型的な症状がない風疹感染例も  感染はさらに拡大の恐れ [健康ダイジェスト]

 首都圏を中心に風疹(三日ばしか)の患者の増加が続く中、全国で患者数が最も多い千葉県で、発熱などの典型的な症状が出ない感染例が確認され、千葉県保険医協会は医師らに対し見逃しがないよう慎重な診断を求める緊急の呼び掛けを行うことになりました。
 風疹の患者は7月下旬以降、首都圏を中心に患者が増えており、千葉県で8月19日までに報告された今年の患者数は62人と全国最多となっています。 こうした中、千葉県内の医療関係者によりますと、今月発疹が出て千葉市内の診療所を訪れた男性について、発熱や首の後ろのリンパ節のはれといった典型的な症状はなかったものの、診療所が風疹を疑って保健所に検査を依頼したところ、感染が確認されたということです。 男性は69歳で、感染しやすい世代とされている30歳代から50歳代にも該当していませんでした。
 これを受けて千葉県保険医協会は、県内の医師に対し風疹を見逃すことがないよう慎重な診断を求める緊急の文書を送ることを決めました。
 千葉県保険医協会副会長の細山公子医師は、「症状が軽くても人に感染する可能性があるので拡大を防ぐため、今は風疹の可能性があると意識して診断しなくてはならない。また風疹にかかったことがない人やワクチンを打ったことがない人は、妊婦や赤ちゃんを守るために、ぜひ予防接種を受けてほしい」と話しています。
 一方、国立感染症研究所の多屋馨子(けいこ)・感染症疫学センター第3室長は、「風疹は2013年に大きな流行があった時も、その2年前から患者数が増えていて、今年も同じように来年や再来年にさらに患者が増加する恐れがある状況だとみている。今月19日までのまとめでは感染は首都圏が中心だが、お盆や夏休みで人の移動が多い時期だったので今後はほかの地域にも広がる恐れがあり、十分に注意してほしい」と分析しています。
 その上で、「感染を防ぐためには何よりワクチンが有効だ。特に、妊娠する前の女性は自分が2回ワクチンの接種を受けた記録があるかどうか、すぐに確認してはっきりとしない場合にはワクチン接種をしてほしい。また、妊娠中の女性はワクチンを接種できないので、家族や職場の同僚など妊婦の周りにいる人は風疹に感染した経験がなくワクチンを2回接種した記録もない場合は、ワクチン接種が必要か検討するとともに特に30歳代から50歳代までの男性は免疫がない人が多いので、積極的に検討してほしい」と話しています。

 2018年8月29日(水)

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