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■飲酒運転事故の3割は朝から正午に発生 アルコールが抜けぬ二日酔い運転に注意を [健康ダイジェスト]

 酒を飲んだ翌日、アルコールが残った状態で車を運転して事故を起こす人が、後を絶ちません。警視庁によると、飲酒事故の約3割は朝から昼にかけての時間帯に発生しており、「一晩寝たから大丈夫」と過信してハンドルを握っているケースも少なくないとみられます。
 人気アイドルグループ「モーニング娘。」元メンバーでタレントの吉沢ひとみ容疑者(33歳)が、9月6日午前7時ごろ、東京都中野区東中野2丁目の交差点で、酒気帯び状態で車を運転して赤信号を無視し、2人に軽傷を負わせたが、そのまま現場を離れた疑いがあるとして、警視庁中野署に逮捕されました。供述では、「前日に自宅で夫と午前0時ごろまで、缶酎ハイを3缶飲んだ」とのこと。
 呼気検査で1リットル当たりの基準値0・15ミリグラムの約4倍、0・58ミリグラムのアルコールを検出。捜査関係者は、「検出量が多いので直前まで飲んでいた疑いも否定できないが、前夜に大量に飲んでから就寝し、二日酔い状態だった可能性もある」と話しています。
 警視庁によると、東京都内で発生した飲酒運転事故は近年200件前後で推移し、午前6時~正午が約3割を占めます。「この時間帯の事故の多くは二日酔い運転とみられる」と捜査関係者は説明しています。
 厚生労働省によると、肝臓のアルコール分解能力は、個人差はあるものの成人の男性で1時間に9グラム、女性で6・5グラム程度。ビールを500ミリリットル(アルコール約20グラム)飲めば、完全に分解されるのに2~3時間かかります。
 全日本空輸の場合、航空機のパイロットについて搭乗前12時間以内の飲酒を禁止。飲酒量も「ビールは1リットル、日本酒は2合、焼酎は200ミリリットルまで」と制限しています。
 アルコールなどの依存症患者を支援するNPO法人「ASK」(東京都中央区)の今成知美代表は、「アルコールが完全に抜けるには時間がかかる。前夜ある程度の飲酒をしたら翌朝はまだ残っていると考えたほうがよい」と注意を促しています。
 多くの人は酒を飲んだすぐに運転するのが飲酒運転と思っているケースが多いようですが、体の中にアルコールが残っている二日酔い状態で運転するのも飲酒運転だと認識を改める必要ありそうです。

 2018年9月18日(火)

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