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■2017年度の医療費、過去最高42・2兆円 2年ぶりの増加 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は21日、2017年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費の速報値「概算医療費」を発表しました。前年度より9500億円増え、42兆2316億円となり、過去最高を記録しました。
 国民1人当たりの医療費も、8000円増の33万3000円で過去最高となりました。いずれも2年ぶりの増加となります。
 概算医療費は、医療保険給付費と公費、患者の自己負担分の合計。労災や全額自己負担となる治療費は含みません。約1年後に確定値として公表する「国民医療費」の約98%に相当します。
 医療費の内訳は、「入院」が16兆9674億円で全体の40・2%を占めます。「入院外」は14兆4123億円で34・1%、医薬品の「調剤」が7兆7129億円で18・3%と続きました。
 医療費増加の主な要因は、75歳以上の後期高齢者の医療費が伸びたこと。75歳以上の医療費は前年度から6800億円増の16兆円で、全体の増加分の7割超を占めました。3年前と比較すると1兆5000億円増えており、国民1人当たりで比較しても75歳未満の22万1000円に対し、75歳以上は94万2000円と4倍以上の金額となります。
 厚労省の担当者は、「高齢化や医療の高度化を要因とした医療費の増加傾向は、しばらく続く」と分析しています。
 また、厚労省は21日、2016年度の確定値の国民医療費も公表。保険診療の対象となる治療費の推計で、健康診断や予防接種などの費用は含みません。
 2015年度から2263億円減り、42兆1381億円で、国民1人当たりでも1300円減の33万2000円でした。C型肝炎治療薬「ソバルディ」といった高額な医薬品の価格引き下げなどで、いずれも2006度以来10年ぶりの減少となりました。
 年齢別では、65歳以上が25兆1584億円で全体の59・7%を占めました。そのうち75歳以上が15兆3796億円で、2015年度から2167億円増加しました。

 2018年9月21日(金)

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