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■京大、iPS細胞から卵子のもとの作製に成功 世界初 [健康ダイジェスト]

 人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から卵子のもとになる「卵原(らんげん)細胞」を作製することに、京都大学などの研究チームが世界で初めて成功しました。研究チームは、iPS細胞から人の卵子を作製する技術の確立に近付く成果だとしており、将来的に不妊症の原因の解明などに役立つとしています。
 京都大学大学院医学研究科の斎藤通紀(みちのり)教授(細胞生物学)らの研究チームは、学内の倫理委員会の承認を得て、人のiPS細胞から生殖細胞のもとなる「始原生殖細胞」を作製し、さらにマウスの胎児から取り出した卵巣の細胞と一緒に容器の中で約3カ月培養しました。
 すると、核が大きく、形が丸い細胞に変化し、形態や遺伝子の発現の特徴などから卵子のもとになる卵原細胞を作製することに初めて成功したということです。
 卵原細胞は「卵母(らんぼ)細胞」と呼ばれる段階を経て卵子になるとされており、研究チームはiPS細胞から人の卵子を作製する技術の確立に近付く成果だとしています。
 国の指針ではiPS細胞から作製した卵子を精子と受精させることは倫理的な問題があるとして禁止していますが、研究チームでは卵子ができる過程を明らかにすることで、将来的に不妊症の原因の解明などに役立つとしています。
 斎藤教授は、「さらに改良してマウスの細胞を使うことなく、人の卵子を作る技術を確立したい。不妊症の女性のiPS細胞から卵子を作ることができれば、詳しい原因を探る研究が可能になる」と話しています。

 2018年9月21日(金)

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