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■島津製作所、血液による大腸がん検査を開始 9割発見、費用2万円 [健康ダイジェスト]

 島津製作所は患者の血液に含まれるアミノ酸や脂肪酸など8種類の物質を測定し、大腸がんを9割以上の確率で見付ける診断サービスを10月から開始します。自由診療で検査費用は約2万円。
 国内では新たにがんと診断される患者の中で大腸がんが最多。島津はがん検査などの先端医療事業を成長戦略の中核と位置付け、主力の研究機関向け分析機器に続く事業に育てます。
 新しい診断サービスは神戸大学や国立がん研究センターと共同開発した技術で、島津製作所の高精度の分析計を活用します。採取する血液はわずかですみます。
 血液に含まれる物質が一定の量を超えた場合、がんの可能性が高いと判断し精密検査を受けるように促します。これまでの研究で、早期段階を含む大腸がん患者の9割以上で正確に判定できました。
 診断サービスはまず京都市内の病院で始め、数年以内に全国に拡大する見込み。検査対象も大腸がんだけでなく、乳がんや膵臓(すいぞう)がんにも広げる方針です。国に健康保険の対象として認めてもらう準備も進める考えです。
 現在の大腸がん検査は便の中に血液が混じっているかを調べる方法が一般的で、安くて負担が少ない半面、痔(じ)などでも陽性と判定されるなど精度に課題があります。
 国立がん研究センターによると、2014年にがんと新たに診断された患者は86万7408人。部位別では男女全体で大腸がんが胃がんを上回って、初めて最多となりました。
 がんを早期に見付ける技術は他の大手企業も相次ぎ開発しています。日立製作所は尿で乳がんや大腸がんを見付ける技術を確立し、実証実験を始めました。東レも血液から13種類のがんを検出する検査薬を発売する予定です。

 2018年9月24日(月)

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