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■京大、関節リウマチの悪化遺伝子を特定 新しい治療薬の開発に期待 [健康ダイジェスト]

 全身の関節に炎症が起きる「関節リウマチ」で、炎症悪化の鍵となる遺伝子を特定したと、京都大学の研究チームが発表しました。既存薬が効かない患者への治療法開発につながることが、期待されます。
 論文が、国際科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載されました。
 関節リウマチは、免疫が過剰に働いて手や指などの関節がはれ、関節や骨が変形する原因不明の病気。国内に70万~100万人の患者がいるとされ、免疫を抑える抗リウマチ薬などが治療に使われているものの、患者の2~3割は薬が効きにくいという課題がありました。
 研究チームは、炎症を促すタンパク質を分泌する免疫細胞の一つ「ヘルパーT細胞」で、特定の遺伝子が強く働いていることを解明。炎症を起こしている患者の関節でもこの特定の遺伝子が働いており、研究チームの吉富啓之・京大准教授は「この遺伝子が働くことが炎症の源流といえ、新しいタイプの治療薬が開発できる可能性がある」としています。
 熊ノ郷淳・大阪大学教授(免疫学)は、「すぐに治療につながるわけではないが、病気の仕組みを理解する上で重要な成果だ。局所に効く薬ができるかもしれない」と話しています。

 2018年9月24日(月)

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