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■宇宙の終わりは1400億年以上先 東大と国立天文台が将来予測 [健康ダイジェスト]

 宇宙の物質の大半を占める正体不明の「暗黒物質」の分布を調べ、宇宙が今後1400億年以上は存在し続けることがわかったと、東京大学や国立天文台などの研究チームが26日、発表しました。数百億年で最期を迎えるという従来の説は否定された形です。
 ビッグバンにより宇宙が誕生したのは138億年前で、少なくとも後10倍の「余命」がある計算になります。論文をインターネット上で公開しました。
 現在の宇宙は加速しながら膨張していますが、将来の姿は宇宙を膨張させる「ダークエネルギー」と、宇宙を収縮させる暗黒物質の力関係で決まるとされます。
 ダークエネルギーの力が強ければ宇宙は膨張し続け、すべての物質を構成する原子がばらばらに崩壊して最期を迎えます。一方で暗黒物質が強ければ、ある時点で宇宙は収縮に転じて消滅すると考えられています。
 研究チームは、アメリカのハワイ島のすばる望遠鏡で2014~2016年に観測した約1000万個の銀河を分析。強い重力で光の進む方向が曲げられる「重力レンズ効果」がどのように現れているかを調べ、強い重力の源である暗黒物質の分布状況を明らかにした。
 このデータとダークエネルギーの推定量などを基に、世界最高レベルの精度で宇宙の将来像を予測。その結果、今後少なくとも1400億年は最期を迎えないことが95%の確率でわかりました。この時点でも星雲や恒星などは存在し、宇宙は加速膨張を続けているといいます。
 しかし、今回判明した暗黒物質の分布状況は、アインシュタインの一般相対性理論などで構築された宇宙論の「標準模型」と一致しませんでした。素粒子「ニュートリノ」の質量やダークエネルギーの性質を解明すれば説明できるかもしれないものの、標準模型の訂正が求められる可能性もあります。
 今回の結果は観測データの約1割を用いたにすぎないため、東京大カブリ数物連携宇宙研究機構の村山斉機構長は「今後データを10倍にして、はっきりさせることが楽しみだ」と指摘しています。

 2018年9月26日(水)

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