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■魚をほとんど食べない人、大動脈疾患による死亡リスクが2倍に 筑波大など研究 [健康ダイジェスト]

 日本人36万人以上を対象とした研究で、魚をほとんど食べない人では大動脈解離や大動脈瘤などの大動脈疾患による死亡リスクが増加することが、世界で初めて明らかになりました。
 研究は、国立がん研究センター社会と健康研究センターの井上真奈美部長、筑波大学医学医療系の山岸良匡准教授らの研究チームによるもので、詳細はヨーロッパの栄養学カテゴリーの専門誌オンライン版に掲載されました。
 研究チームは、国内の8研究に参加した40歳以上の男女で、心臓の病気やがんの既往歴のない計36万人分の食習慣アンケートをまとめて解析し、魚摂取頻度と大動脈疾患による死亡リスクとの関連を計算しました。
 その結果、魚摂取が週に1~2回の人たちと比べ、魚をほとんど食べない人たちでは、大動脈瘤や大動脈解離で死亡するリスクが約2倍になっていました。魚を月1~2回以上食べる人たちには、死亡するリスクの上昇はありませんでした。
 魚に多く含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)が中性脂肪やコレステロールを減らし、病気のリスクを抑えているとみられます。
 山岸准教授(社会健康医学)は、「魚の摂取が心臓病を抑えることは知られているが、大動脈の病気を防ぐことを示したのは初めてだ。魚の摂取頻度がかなり少ない場合には大動脈の病気での死亡リスクが高くなることがわかった。少なくとも月に1~2回食べていれば大動脈の病気での死亡リスクは抑えられるが、魚を多くより多く摂取することが大切」と話しています。

 2018年10月18日(木)

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