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■2040年の長寿国ランキング、首位スペイン、2位日本 ワシントン大学が予想 [健康ダイジェスト]

 日本は、長らく誇ってきた「世界最長寿の国」の肩書きを奪われるかもしれません。アメリカ・ワシントン大学の「保健指標・評価研究所」が16日、平均寿命の国別ランキングで、2040年にはスペインがトップの日本を上回るという見解を発表しました。
 保健指標・評価研究所は、「世界の疾患負担」の研究データを基に、195の国と地域における平均寿命や死亡率、死因を予測。2040年の各国の平均寿命予想を算出し、ランキングを付けました。
 2016年の平均寿命は、日本が83・7歳でトップ、スペインは82・9歳で4位につけています。2040年には、スペインの平均寿命が85・8歳まで延び、85・7歳となる日本を超えて、「世界最長寿の国」に躍り出るといいます。
 イギリスの新聞・ガーディアンによると、食の研究に国を挙げて取り組んでいることが、スペインの平均寿命を押し上げる要因の一つとみられるといいます。
 現在と比べて国別ランキングが上昇する国は、インドネシア(117位から100位)、ナイジェリア(157位から123位)、ポルトガル(23位から5位)、ポーランド(48位から34位)、トルコ(40位から26位)、サウジアラビア(61位から43位)。
 2016年時点で137位だったシリアは、果てしなく続く破滅的な内戦が終結すると仮定した場合、2040年には80位まで上昇します。
 一方、現在よりも国別ランキングが下がる国は、カナダ(17位から27位)、ノルウェー(12位から20位)、オーストラリア(5位から10位)、メキシコ(69位から87位)、台湾(35位から42位)、北朝鮮(125位から153位)。
 また、世界全体の平均寿命は、2016年の73・8歳から2040年には5年ほど延びて、77・7歳に達するといいます。
 今から20年先の平均寿命を決定付けるトップ5の要因はすべて、いわゆる「生活習慣病」に関連する高血圧、太りすぎ、高血糖、飲酒、喫煙となっています。また6番目に、中国だけで年間100万人の命を奪っていると科学者たちが推定している大気汚染が挙げられています。
 一方、2018年時点の世界の貧困国は、平均寿命においても今後も見通しが明るくありません。アフガニスタンだけを例外として、2040年の下位30カ国はサハラ以南のアフリカ諸国か太平洋の小さな島国で、平均寿命は57~69歳にとどまると予測されています。
 保健指標・評価研究所のクリストファー・マレー所長は、「不平等はこれからも大きいままだろう」「相当な数の国々で、あまりにも多くの人が比較的低い所得しか得られないまま、教育もあまり受けられず、早死にするだろう」と指摘。「だが、各国は主要なリスク、特に喫煙と貧弱な食事という問題に人々が取り組むことを支援できれば、より早い進展をみせることができるだろう」とも述べています。

 2018年10月18日(木)

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