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■膀胱がんを17人が発症 発がん性物質「モカ」扱う7工場で [健康ダイジェスト]

 ウレタン防水材などの原料に使われる化学物質で、発がん性があるとされる「MOCA(モカ)」を取り扱っていた全国7カ所の事業所で、労働者と退職者計17人が膀胱(ぼうこう)がんを発症していたことが25日、厚生労働省の調査でわかりました。
 モカの取り扱いに当たっては、排気装置の設置や健康診断の実施などが義務付けられています。厚労省は今月19日、業界団体などに対し、法令順守の徹底を求める注意喚起を通知しました。
 モカはマンションの防水材などに使うウレタン樹脂を固める硬化剤に使われる化合物で、世界保健機関(WHO)の下部組織に当たる「国際がん研究機関」が2010年、発がん性物質と認定しました。国内では昨年時点で、全国の333工場の3747人に取り扱い歴があります。
 2016年にモカを扱う静岡県富士市の旧イハラケミカル工業(現クミアイ化学工業)静岡工場で、労働者ら5人が膀胱がんを発症していたことが発覚。厚労省が他の事業所でも同様の事例がないか、調査していました。
 この結果、全国6カ所の事業所で、8人の膀胱がん発症者が出ていたことが判明。すでに発症者が確認されている静岡工場でも、新たに4人の発症が確認されました。
 発症が確認された計17人のうち12人は、すでに事業所を退職しているといいます。厚労省は事業所の従業員らに対し、労災制度の手続き方法などの案内に乗り出す方向で検討しています。

 2018年10月25日(木)

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