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■塩野義製薬が抗うつ薬の治験開始 服用翌日に効果が出る新薬の開発・販売権取得 [健康ダイジェスト]

 塩野義製薬はアメリカの製薬会社から開発権を取得した抗うつ薬について、日本で臨床試験(治験)を始めました。
 服用した翌日に効果が現れるほか、2週間連続で服用すると効果が1カ月近く続きます。従来の抗うつ薬は効果が出るまで2~4週間かかり、毎日服用する必要がある上、やめると症状が悪化していました。塩野義製薬は服用回数を減らせる医薬品の開発に取り組み、競争力を高めます。
 治験を始めた新しい抗うつ薬はアメリカのセージ・セラピューティクスが開発した「SAGE―217」で、塩野義製薬は6月に100億円を投じて日本と韓国、台湾での開発・販売権を取得しました。同社は抗うつ薬「サインバルタ」を販売しており、日本での2018年度の売上高は260億円の見込み。新薬の売上高はサインバルタを大きく上回ると期待しています。
 厚生労働省によると、うつ病などの気分障害を持つ患者は2014年に111万人を超え、増加傾向にあります。調査会社の富士経済(東京都中央区)は、抗うつ薬を含む中枢神経領域の治療薬の国内市場規模が2024年に約6500億円と、2016年から1割超拡大するとみています。
 塩野義製薬は、患者にとって使い勝手のいい医薬品の開発を進めています。今年3月に発売したインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」は、錠剤を1回飲むだけで治療が完結します。承認取得を目指している抗エイズウイルス(HIV)薬「カボテグラビル」は長期作用型注射剤で、投与周期が1カ月に1回からと長くなっています。

 2018年11月8日(木)

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