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■風邪に効かない抗菌薬、半数が効くと誤認 国際医療研究センター病院が調査 [健康ダイジェスト]

 風邪で医療機関を受診した際、本来は効果がない抗生物質などの抗菌薬を処方してほしいと考える人は約30%いるという調査結果がまとまりました。
 抗菌薬の不適切な使用は薬が効かない「耐性菌」を増やすことにつながり、専門家は「正しい知識を普及していく必要がある」と話しています。
 抗菌薬は肺炎などを引き起こす細菌が原因の病気には、細菌を壊したり増えるのを抑えたりして効果がある一方で、風邪やインフルエンザなどウイルスが原因の病気には効かないことがわかっていますが、風邪に処方されるケースがあり、薬が効かない耐性菌を増やすことにつながっていると指摘されています。
 国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)は、8~9月にインターネットを利用して、全国の10歳代から60歳代までの一般の男女721人に対して、抗菌薬に対するアンケート調査を行いました。
 その結果、「抗菌薬がどのような病気に有用か」という質問に対して、「風邪」と答えた人が49・9%、「インフルエンザ」と答えた人は49・2%と、ほぼ半数の人が誤って認識していることが判明しました。
 また、「風邪で受診した時に処方してほしい薬」を複数回答で質問すると、せき止め62%、解熱剤60%など症状を和らげる薬が多い一方で、30・1%の人が「抗菌薬」と答えました。
 調査を行った国立国際医療研究センター病院の具芳明医師は、「患者が強く希望すると医師も処方せざるを得ない場合があり、一般の人にも正しい知識を普及していく必要がある」と話しています。

 2018年11月11日(日)

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