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■外食でプラスチックごみ削減の動き本格化 H&Mジャパンは買い物袋を紙製に [健康ダイジェスト]

 プラスチックごみの削減に向けた新たな動きが続いています。ロイヤルホールディングス(福岡市)は12日、運営するロイヤルホストの直営全213店舗で、プラスチック製ストローの提供を2019年4月から順次、廃止すると発表しました。プラスチックごみの廃棄による海洋汚染対策の取り組み。
 ストローを必要とする客には紙製を提供します。まず東京都内の4店舗で今月中にも試行します。ロイヤルホスト以外に、グループ傘下のリッチモンドホテルなどでも同年4月から廃止。グループのすべての飲食店とホテルで、2020年中までにプラスチック製ストローを提供しなくなるといいます。
 ファストフード大手の日本マクドナルドも、おまけとして配ったプラスチック製のおもちゃを客から回収し、トレーにリサイクルする取り組みを始めており、13日から全国の店舗で商品を載せるトレーの一部をリサイクル素材を使ったものに切り替えました。
 このうち、東京都大田区の店舗では、従業員が客にトレーを渡す際に、子供向けのセットメニューのおまけとして配ったロボットや車などのプラスチック製のおもちゃが原料になっていると説明していました。
 全国の店舗で不要になったおもちゃの提供を呼び掛けたところ、合わせて127万個が集まり、ほかの原料と混ぜておよそ10万枚のトレーに加工できたということです。
 客の女性は、「おもちゃのほかにいろいろなプラスチック製品を回収して、リサイクルを広げていけばよいと思う」と話していました。
 日本マクドナルドは、2025年までに商品の容器や包装をリサイクル素材などに置き換えるというグループの方針に沿って、プラスチックごみの削減を進めることにしています。
 広報担当の石黒友梨さんは、「プラスチックごみに対するお客様の関心は高いので、来年も、おもちゃを再利用する取り組みを続けたい」と話していました。
 プラスチックごみによる海洋汚染などへの懸念が世界的に高まる中、国内の外食業界でもプラスチックごみを減らそうという動きが本格化しています。
 外食大手で、初めてプラスチック製ストローの廃止を8月に打ち出したのが、すかいらーくホールディングスです。12月から、ファミリーレストランのガストの全国の店舗でプラスチック製ストローの提供をやめるほか、2020年にはバーミヤンやジョナサンなど、全国に3200余りあるグループの全店舗に広げていく計画です。
 また、ファミリーレストランのデニーズと定食チェーンの大戸屋も今月、一部の店舗でドリンクバーからプラスチック製ストローを撤去する実験を始めました。
 さらに、スターバックスコーヒージャパンは、2020年夏までにプラスチック製ストローの提供をやめる方針を明らかにしています。 一方、アパレル業界でも、外資系の衣料品専門店がプラスチックごみの削減に向けた取り組みを発表しました。
 スウェーデンに本社を置くH&Mの日本法人は、12月5日からこれまで商品を買った客に無料で提供していたプラスチック製の買い物袋を廃止します。国内の88店舗すべてが対象で、買い物袋を希望する客には紙製の袋を1枚20円(アクセサリーなどを入れる最小サイズだけは無料)で販売するということです。
 世界71の国と地域に店舗を展開しているH&Mは、すでにヨーロッパやアメリカで、プラスチック製の買い物袋を紙袋に置き換える取り組みを進めています。
 記者会見したH&Mジャパンのルーカス・セイファート社長は、「紙袋の販売で得た代金は、製造コストを差し引いて自然環境保護団体の『WWFジャパン』に寄付し、プラスチックごみの問題の解決に貢献していきたい」と述べました。

 2018年11月13日(火)

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