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■岐阜市の飼育施設で2例目の豚コレラ感染 農水省、ウイルス侵入防止策徹底を指示 [健康ダイジェスト]

 岐阜県は16日、岐阜市椿洞の「岐阜市畜産センター公園」の豚2頭を遺伝子検査した結果、家畜伝染病の豚コレラの陽性反応が出たと発表しました。同市の養豚場で9月、国内で1992年以来となる豚コレラ感染が確認されており、2例目。
 岐阜県や農林水産省によりますと、畜産センター公園にある豚の飼育施設で、1頭に発熱や食欲不振などの症状が見られ、県の担当者が調べたところ16日未明、調べた2頭の豚のいずれからも豚コレラウイルスの陽性反応が出て、感染している疑いがあることがわかりました。
 この飼育施設では合わせて23頭の豚が飼育されており、県は速やかにすべての豚を殺処分しました。
 岐阜市の養豚場では今年9月、国内では1992年に熊本県で発生して以来となる豚コレラが発生しており、岐阜市で飼育されている豚で豚コレラの発生が疑われるのは2例目です。
 岐阜市では1例目となる養豚場での豚コレラの発生を受けて一時、設けていた搬出制限などは解除されていましたが、県内ではその後も野生のイノシシから豚コレラのウイルスが検出されていました。
 岐阜県は今回、感染した疑いがある豚を飼育していた施設から半径10キロ以内を「搬出制限区域」に指定して、該当する8カ所の養豚場に対し区域の外への豚の搬出を禁止するとともに、消毒ポイントを設けて畜産関係の車の消毒作業に当たっています。
 岐阜市の施設で2頭の豚が豚コレラに感染している疑いがあることがわかったことを受けて、農水省は、すべての都道府県に対し、飼育施設にウイルスの侵入を防ぐための対策を徹底させるよう指示しました。
 これは吉川農林水産大臣が閣議の後の記者会見で明らかにしたもので、岐阜市の施設について「関係機関と連携しながら、汚染物品の処理など円滑な防疫対応をして、まん延防止に万全を期しているところだ」と述べました。農水省は、飼育施設内への出入りの制限や消毒を徹底するほか、柵を設けるなどしてイノシシなど野生動物の侵入を防ぐ対策に努めてもらいたいとしています。
 農水省は1例目が発生した際、豚の肉や皮の輸出を停止しました。その後、個別の交渉で輸出を再開した国については原則、停止措置は取らない方針。
 日本は豚コレラのウイルス撲滅状態を指す「清浄国」になる手続きを12月にも行う予定でしたが2例目の発生により、清浄国に復帰できるのは最短で来年2月となる見通し。

 2018年11月16日(金)

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