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■大阪府の梅毒患者、今年1000人超 女性は20歳代多く、主婦やOLに拡大か [健康ダイジェスト]

 大阪府内で今年に入り、梅毒の感染者数が累計1000人を超えたことが、大阪府などの調査でわかりました。全国的にも近年増える傾向にあり、大阪府は昨年1年間で845人でしたが、今年は1200人に迫る勢いといいます。関係機関は心当たりがある人に保健所などでの検査を呼び掛けています。
 大阪府は東京都に次ぐ梅毒の流行地で、11月11日までの大阪府の集計によると感染者数は1028人。1999年に現在の集計法になって以降、初めて1000人を超えて最多となりました。
 梅毒は個別の感染経路の追跡が難しく、流行の原因は断定できていません。全国的な傾向では、感染者の男女比は2対1で、男性は20〜50歳代に満遍なくいる一方、女性は半数が20歳代に集中しています。
 男女別では男性が611人、女性が417人となりましたが、この5年で20歳代を中心に女性感染者数が26倍に急増したということで、性風俗店の利用者や女性従業員の感染のほか、主婦やOLにも広がっているとみられます。
 大阪府以外の近畿では、11月11日までの集計で兵庫県222人、京都府95人、奈良県43人、和歌山県26人、滋賀県16人で、滋賀県以外は昨年1年間の数を超えました。
 大阪府内の感染者の7割を占める大阪市は、若者の間での広がりに危機感を強めています。2日には、市の担当者が大阪市立大学の大学祭に参加してクイズ形式で啓発。「府内ではHIV(エイズウイルス)とセットで検査が無料になるので、公的検査の活用を」と話しています。
 大阪健康安全基盤研究所の小林和夫・公衆衛生部長は、「不特定多数の相手との性的接触を避けるべきだ。一定の予防効果のあるコンドームの着用を心掛けてほしい」と話しています。
 梅毒はスピロヘータ (梅毒トレポネーマ) という細菌が原因で起きる性感染症で、3週間程度で感染した部分にしこりができるなどし、その後、手足など全身に発疹が出ます。症状は、治まったり再発したりを繰り返します。抗菌薬で早期に治療すれば完治するものの、放置すると脳や心臓に大きな合併症を引き起こす恐れがあります。また、妊娠中の女性が感染すると、流産したり、生まれてくる子供が「先天梅毒」になって視力低下などの障害が出ることもあります。

 2018年11月19日(月)

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