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■マラリア薬化合物にエボラ出血熱の抑制効果 鹿児島大が確認し、新薬開発へ [健康ダイジェスト]

 鹿児島大学難治ウイルス病態制御研究センター(鹿児島市)の馬場昌範教授らの研究チームは20日までに、マラリアの治療薬「アモジアキン」の化学構造を変えた化合物に、エボラ出血熱のウイルス増殖を抑える効果があることを確認したと発表しました。研究結果は、国際学術誌「アンチバイラル・リサーチ」(電子版)に掲載されました。
 今後、この化合物を基にした新薬の開発を目指します。
 馬場教授は、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の治療薬の開発を目指した研究を行っており、アモジアキンを利用しています。アモジアキンにはエボラ出血熱患者の死亡率を低下させる効果がみられるとする別の研究者の論文が発表されたことから、抗エボラウイルス作用に関する研究も進めていました。
 馬場教授らは、アモジアキンの化学構造を変えた約100種類の化合物を合成。共同研究しているアメリカの研究者が行った実験で、試験管内の培養細胞にエボラウイルスと化合物を投与したところ、アモジアキンの炭素原子を増やすなど2カ所の構造を変えた化合物が、ウイルスの増殖を強く抑える効果を示したといいます。
 今後はアメリカでマウスなどを使った実験を行う方針。馬場教授は、「動物で効果を確認できれば、エボラ出血熱の新規治療薬につながることが期待できる」と話しています。

 2018年11月20日(火)

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