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■名古屋工業大、サリドマイドの副作用防ぐ仕組み解明 血液がん治療薬で使用 [健康ダイジェスト]



 胎児に奇形を引き起こした薬害で知られ、現在は血液がんの治療薬として使われているサリドマイドについて、名古屋工業大学の研究チームが20日、薬の副作用を防ぐ仕組みを解明したと発表しました。「薬の安全性と効果を高める研究の手掛かりにしたい」としています。
 研究結果は同日、イギリスの科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)に掲載されました。
 柴田哲男教授(フッ素化学)によると、サリドマイドの分子は右手と左手のように鏡に映した関係の二つの形があります。「左手型」の分子には奇形を引き起こす働きがあるものの、「右手型」だけを投与しても体内で一部が左手型に変わってしまうことがわかっています。このため現在は左右が混合した状態で販売され、胎児への影響から妊婦などの使用は禁止されています。
 だが、右手型だけを投与したマウスに奇形が出なかったとする海外の実験結果があることから、研究チームでは、体内で一部が左手型に変わっても何らかの作用で奇形が防がれているのではないかと仮定。体内の環境に似せた溶液の中で調査した結果、右手型を多くした場合、一部が左手型と1対1に結び付いて、新たな分子を形成。安全で吸収されやすい右手型だけの分子が残ることで、薬害のリスクを抑えることにつながるといいます。
 柴田教授は、「左右同量の現在の薬の型より、右手型が多いほうがリスクは低くなることは明らか」と指摘。その上で「右手型だけの合成には多大なコストがかかる。血液がんの治療薬としての効果にどう影響するかなども未解明で、一層の研究や検討が必要だ」と話しています。
 サリドマイドは1950年代から60年代に妊婦のつわり防止などに使用されて薬害を起こし、国内では推定1000人が被害を受けました。血液中の特殊細胞が骨髄で増殖し、全身の骨を破壊する「再発または難治性の多発性骨髄腫」の治療薬として、2008年に再承認されましたが、妊婦の服用などが禁じられています。

 2018年11月22日(木)
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