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■胃がんの画像診断、人工知能が手助け 日本病理学会が試験運用へ [健康ダイジェスト]

 患者から採取した細胞や組織の画像を人工知能(AI)で解析して胃がんを判定する診断支援システムの試験運用を、日本病理学会が今年度内に始めます。福島など4県の計32病院が参加し、2020年度まで約3000件の症例を診断し、がんの見落としが起きないかなどを確かめます。
 がんの確定診断は、細胞の形状などを顕微鏡で詳しく観察して判断しますが、担当する病理医は慢性的に不足しています。そこで、日本病理学会は、細胞組織の画像を病理医がチェックするとともにAI(病理診断支援AI)にも分析させる仕組みを考案。病理医が少なくても、AIの支援で正確にがんを見付け出し、診断の効率化と医師の負担軽減の両立を目指します。
 来年3月までに福島県と徳島県の10病院でシステムの試験運用を開始。来年度には滋賀県と長野県の22病院も参加する予定です。各県では、地域の病院から、インターネット経由で大学病院など中核となる病院に画像を送ります。中核病院はAIの分析結果と病理医の判断を突き合わせ、胃がんかどうかを診断。結果を地域の病院に送り返します。
 診断支援システムは、日本病理学会などが日本医療研究開発機構から計8億2000万円の補助を受けて開発しました。AIに約3000枚の画像を学習させた結果、胃がんを98%の精度で判定できるようになったといいます。

 2018年11月25日(日)

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