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■注意欠陥・多動性障害の子供の脳に共通の特徴 福井大学がAIで発見 [健康ダイジェスト]

 物事に集中できない注意欠陥・多動性障害(ADHD)の子供の脳に共通して見られる特徴があることを福井大学の研究チームが発見し、将来的に正確な診断に応用できる可能性があるとしています。
 ADHDは子供の時に発症し、注意力を持続できないほか、落ち着きがないなどの症状が現れる発達障害の一つで、有病率は学齢期の子供の3〜7%程度と考えられています。家庭や学校生活に支障を来たすため、投薬や生活環境に配慮するなどの治療が行われますが、自閉症などほかの障害と症状が似ているケースがあり、正確な診断が課題になっています。
 福井大学の友田明美教授の研究チームは、日本やアメリカなどでADHDと診断された7〜15歳の男の子120人余りの脳の形態を磁気共鳴画像装置(MRI)と呼ばれる装置で調べ、どのような特徴があるか調べました。
 その結果、およそ7割のADHDの子供の脳では、脳の前頭葉と呼ばれる部分にあり感情をつかさどるといわれる「眼窩前頭皮質」と呼ばれる部分の厚みが増して表面積が小さくなるなど、脳のおよそ20カ所で形態の特徴が見られたということです。
 研究チームは、今回の解析は人工知能(AI)を使うことで発見できたとしており、これまでの症状の観察と画像解析を組み合わせることで、将来的に正確な診断に応用できる可能性があるとしています。
 友田教授は、「ADHDは大人になるとうつ病につながりやすい。今後さらに精度を上げ、正確な診断を支援できるシステムをつくっていきたい」と話しています。
 成果は、イギリスの科学雑誌「セレブラル コルテックス」(電子版)に発表しました。

 2018年12月4日(火)

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