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■豚コレラ、新たにイノシシへの感染確認 岐阜県内、家畜で4例目 [健康ダイジェスト]

 今年9月以降、ブタやイノシシへの豚(とん)コレラの感染が相次いでいる岐阜県で、新たに、関市にある施設でイノシシへの感染が確認されました。岐阜県内の施設で豚コレラの家畜への感染が確認されたのは4例目です。
 岐阜県によりますと、関市にある民間のイノシシの飼育施設で9日、メス1頭が衰弱して死に、県が検査を行ったところ、10日朝、豚コレラに感染していたことがわかったということです。
 飼育施設では死んだイノシシのほかに22頭が飼育されていて、県は感染拡大を防ぐため、10日午後7時すぎまでにすべてのイノシシの殺処分を終えました。県は、およそ550メートル離れた飼育施設の所有者の土地にイノシシを埋めることにしています。
 飼育施設は、元々は野生のイノシシの猟に使う犬の訓練施設でしたが、現在、犬はおらず、飼育施設の所有者は県に対して「飼育しているのは数年前に持ち込まれるなどしたイノシシで、出荷したことはない」と話しているということです。
 関市では、これまでに豚コレラに感染した野生のイノシシが10頭見付かっていて、この飼育施設は周囲を金網で囲い、電気柵を使うなどの対策を取っていたということです。
 岐阜県にあるブタやイノシシの飼育施設で豚コレラの感染が確認されたのはこれで4例目で、県は防疫措置を進めるとともに感染の原因を調べることにしています。
 関市にある飼育施設で、豚コレラへの感染が新たに確認されたことを受けて、岐阜県は、施設の近くに住む住民を対象に説明会を開きました。
 説明会は飼育施設近くの公民館で開き、地域の住民20人余りが参加。この中で「中濃家畜保健衛生所」の溝口博史所長が、豚コレラは人に感染しないことや今後の殺処分など防疫措置のスケジュールを説明しました。
 出席した住民から「イノシシを埋めることで地下水が汚染されないか」と質問が出ると、溝口所長は「国の基準に従ってブルーシートを使うなど、水が汚染されない方法で適切に処分する」などと答えていました。
 説明会に参加した65歳の男性は「身近な場所で豚コレラが出て驚いている。イノシシを埋めた後、水や農作物に影響が出ないか心配です」と話していました。 岐阜県では、これまで合わせて3つの飼育施設で、ブタの豚コレラへの感染が確認されていました。
 今年9月、岐阜市内の農場で国内では1992年以来26年ぶりの豚コレラの発生が確認され、岐阜県は、この農場のブタおよそ600頭を処分しました。
 11月には、岐阜市の「岐阜市畜産センター公園」で、2例目の豚コレラの感染が確認され、ブタ20頭余りが処分されました。
 そして12月5日には、岐阜県美濃加茂市にある岐阜県の研究施設「岐阜県畜産研究所」で3例目となる感染が確認され、およそ500頭のブタが処分されました。
 また、岐阜県内では、これまでに野生のイノシシ70頭でも豚コレラが確認されるなど感染が拡大していて、県は23の市と町の一部で禁止していた猟を、12月20日から恵那市と下呂市それに白川町を加えた26の市と町の一部に広げることを決めました。

 2018年12月12日(水)

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