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■コンゴのエボラ出血熱、死者285人に 患者の3分の1は子供  [健康ダイジェスト]

 国連児童基金(ユニセフ)は11日、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で流行しているエボラ出血熱について、患者の3分の1が子供で、親を失うか隔離された子供は数百人に上ると発表しました。
 同国保健省が9日に発表した最新のデータによると、同国東部の北キブ州ベニ周辺で今年8月1日に流行が宣言されて以降、これまでに少なくとも285人が死亡し、4万4000人近くが予防接種を受けました。
 コンゴでのエボラ出血熱の流行は、同国で初めて確認された1976年以降で10度目。ユニセフとそのパートナーの調査によって、今回のエボラ流行で、400人以上の子供が親を失うか隔離されたことが明らかになったといいます。
 ユニセフ西部・中部アフリカ地域事務所のマリー・ピエール・ポワリエ代表は、「エボラに罹患(りかん)したと確認された子供が増え続けていることを深く憂慮している」、「子供がエボラに感染した場合、専門の医療施設で治療を受けるのが早ければ早いほど、生存の可能性は高まる。地域の力の結集と、国民への啓発稼働も重要だ」と訴えました。
 今回エボラ出血熱が流行しているのは、鉱物資源の産地として知られる地域で、中央政府の統治が及ばない中で多くの武装勢力が資源の利権を奪い合い、深刻な紛争が続いています。11月には同地のイスラム武装勢力「民主同盟軍」と国連の平和維持活動(PKO)部隊が衝突したため、医療関係者のエボラ出血熱への緊急対応活動が一時中断に追い込まれる事態も起きました。
 エボラ出血熱は、感染した人間の血液や分泌物、嘔吐(おうと)物などに含まれるエボラウイルスが体内に侵入することで感染します。1976年に初めて感染が確認され、2014~16年の流行時には西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国を中心に1万人以上が死亡しました。

 2018年12月12日(水)

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