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■風疹ワクチン「足りない」が3割に上る 医師などの団体が医療機関を調査 [健康ダイジェスト]

 流行が続く風疹について、予防接種のワクチンが「足りない」という医療機関が3割あまりに上っていることが、医師などの団体が行った調査でわかりました。
 厚生労働省は、予防接種を受ける前にまずは十分な免疫があるかを調べる抗体検査を受け、免疫がないことがわかった場合にワクチンを接種するよう呼び掛けています。
 風疹は妊婦が感染すると赤ちゃんに障害が出る恐れがありますが、今年の患者数は2400人を超えています。
 こうした中、医師などで作る団体「東京保険医協会」は風疹の予防接種の現状などについて、11月にアンケート調査を行い、東京都内の851の医療機関から回答を得ました。
 それによりますと、「ワクチンが足りない」と答えた医療機関は3割あまりに上りました。また、予防接種を希望する人への対応を尋ねたところ、「ふだん診察している患者を優先し新規の人は断っている」、「大人は見合わせている」、「全く対応できていない」など約3割の医療機関で何らかの問題が生じているということです。
 このため団体は、厚労省に対してワクチンがどれくらい不足しているのか現状を詳しく把握し、対策を取ることを求めています。
 厚労省は、流行の中心となっている39歳から56歳までの男性について、来年から予防接種を原則無料とする方針ですが、まずは免疫があるかを調べる抗体検査を受けて、免疫が不十分だった場合に予防接種を受けるよう呼び掛けています。

 2018年12月13日(木)

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