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■急性Tリンパ芽球性白血病に有効な治療薬を発見 自治医科大ら [健康ダイジェスト]

 小さな子供や15~39歳の「AYA世代(思春期・若年成人」と呼ばれる若年層に多く発症する血液がん「急性Tリンパ芽球性白血病」(T―ALL)の治療に有効な物質を、自治医科大学(栃木県下野市)などの共同研究チームが発見しました。
 特許を出願中で、アメリカのがん学会誌「クリニカル・キャンサー・リサーチ」(電子版)に発表しました。
 自治医科大の菊池次郎准教授(腫瘍学)らによると、この病気は2~4歳で10万人のうち4、5人の割合で発症し、現在は骨髄移植や抗がん剤による治療が行われています。5年生存率は35%ですが、脳に転移すると5年以上の生存は望めないといいます。
 理化学研究所や山梨大学との共同研究で、この病気の発症や進行にリジン特異的脱メチル化酵素(LSD1)が関係していることが判明。脳に転移したマウスにLSD1の働きを阻害する化合物を投与したところ、白血病細胞の増殖を抑制し、生存期間が2倍以上延びることが確認されました。
 今後、臨床試験により人での安全性と有効性が検証されれば、脳転移にも有効な世界初の分子標的薬として大幅な延命効果が期待できます。
 菊池准教授は、「これまでは抗がん剤や骨髄移植で効果がないと、なすすべがなかった。患者に対する治療効果が期待でき、特に脳転移した場合の生存率を改善できる可能性がある」と話しています。

 2018年12月28日(金)

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