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■昨年の風疹患者、2917人に上る 10年余りで2番目の多さ [健康ダイジェスト]

 国内で昨年報告された風疹の患者数は2917人に上り、現在の方法で統計を取り始めた2008年以降の10年余りで2番目に多くなりました。専門家は今年も流行が続く恐れがあるとして、早ければ3月中にも始まる見込みの男性を対象にした予防接種の制度も活用するなどしてワクチンを接種してほしい、と呼び掛けています。
 昨年、全国の医療機関から報告された風疹の患者は7月下旬から増え始め、1週間に報告された患者数は10月中旬に218人と最も多くなったほか、12月下旬まで16週連続して100人を超えました。
 その結果、昨年1年間の患者数は2917人と、現在の方法で統計を取り始めた10年余りで2013年に次いで2番目に多くなりました。
 患者全体の7割が首都圏の患者だったほか、男性の患者数は女性の4倍以上となり、男性患者全体の8割を国のワクチン制度変更の影響で免疫のない人が多い30歳代から50歳代が占めました。
 都道府県別の累計患者数では、多い順に東京都945人、神奈川県402人、千葉県383人、埼玉県191人、福岡県187人、大阪府120人。
 国立感染症研究所によりますと、風疹の流行は数年にわたって続く傾向があることから、今年も流行する恐れがあるとしています。
 風疹は妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出る「先天性風疹症候群」となるケースがあり、厚生労働省によりますと、感染の中心となっている39歳から56歳の男性を対象に予防接種を原則無料とする制度が早ければ3月中にも始まる見込みです。
 国立感染症研究所感染症疫学センター第三室の多屋馨子(たや・けいこ)室長は、「春から再び患者が増加傾向になる恐れがあることから、女性は妊娠前にワクチンを接種するほか、対象となる男性は制度を活用してほしい」と呼び掛けています。

 2019年1月11日(金)

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