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■リンゴ病が関東や東北中心に流行 妊婦感染で流産の恐れ [健康ダイジェスト]

 風邪に似た症状が出て、両ほおなどに赤い発疹ができる「伝染性紅斑」、いわゆるリンゴ病が関東地方や東北地方を中心に流行しています。主に子供がかかり自然によくなることが多い一方で、妊娠中の女性が感染すると流産や死産の原因になることもあり、自治体などが注意を呼び掛けています。
 国立感染症研究所によりますと、昨年10月以降、患者が急増し、全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された患者の数は先月までの3カ月間で合わせて2万6400人余りに上り、前の年の同じ時期に比べておよそ9倍となっています。
 都道府県別の1医療機関当たりの患者数は宮城県が2・42人と最も多く、新潟県が1・33人、東京都が0・8人、山梨県が0・79人などと首都圏や東北地方を中心に流行しています。
 東京都や宮城県、新潟県などでは警報レベルを超え、自治体が注意を呼び掛けているほか、1月16日には山形県でも警報が出ました。
 リンゴ病の原因はヒトパルボウイルスB19で、感染した人の唾液、たん、鼻の粘液などに触れ、それが自分の口や鼻の粘膜に付いたり、せきの飛沫を吸い込んだりして広がります。10日から20日ほどの潜伏期間の後に発熱やせき、くしゃみなど風邪と似た症状が現れるほか、両ほおに赤い発疹、手や足に網目状の発疹が現れます。
 小児が感染しても、ほとんどが重症化せずに軽快します。成人では、頬の赤い発疹などの特徴的な症状が出ることは少ないものの、強い関節痛のために歩けなくなることもあります。妊婦が感染すると、本人には全く症状がなくても胎盤を介して胎児に感染し、流産や死産となる可能性があります。
 妊婦については厚生労働省研究班が流行した2011年に全国調査したところ、母親から胎児への感染が69例報告され、うち流産が35人、死産14人、中絶3人。感染者の約半数は自覚症状がありませんでした。半数以上の人は家族や子供が発病しており、家庭内での感染に注意する必要があります。
 国立感染症研究所は、「妊娠している人は特に、外出した後はこまめに手洗いをしたり、人混みをなるべく避けたり、風邪のような症状の人には近付かないことなどが重要だ。やむを得ず人の多いところにゆく場合はマスクをしっかり着用してほしい」と呼び掛けています。

 2019年1月19日(土)

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