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■膵臓がん、切除手術前に抗がん剤使うと効果 生存期間延長を確認 [健康ダイジェスト]

 治療が難しい膵臓(すいぞう)がんで、切除手術後に抗がん剤を使うより手術前にも使った方が生存期間が平均で約10カ月長くなったとする研究結果を、東北大学病院などの研究チームが24日までに発表しました。生存期間は約1・4倍に延びました。現在は、手術後に抗がん剤を使う方法が日本膵臓学会の推奨する標準治療となっています。
 膵臓がんは国内で年間約4万人が発症。早期発見が難しく、3年生存率が約15%と部位別で最も低くなっています。進行した状態で見付かることが多く、他の臓器に転移がないなど手術で切除できる患者は、全体の2割程度とされます。
 研究チームは2013年から、全国57病院で手術できると判断された79歳以下の成人患者約360人を対象に、臨床研究を始めました。手術後に抗がん剤のS―1を投与する標準治療の患者グループと、手術前にも塩酸ゲムシタビンとS―1を組み合わせて投与する患者グループに分けて比較しました。
 その結果、標準治療に比べ、手術前にも投与した患者は平均生存期間が26・7カ月から36・7カ月になり、2年生存率は52・5%から63・7%になりました。手術前にも投与した患者では、周囲のリンパ節への転移や肝臓に再発するケースが減ったといいます。
 東北大学病院総合外科長の海野倫明(うんのみちあき)教授は、「抗がん剤治療を先に行うことで、がんが小さくなって手術しやすくなる効果も考えられる。今後は、手術前の抗がん剤投与が標準治療になるだろう」と話しています。

 2019年1月26日(土)

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