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■睡眠を誘発する遺伝子「nemuri」を発見 アメリカの大学の日本人研究者ら [健康ダイジェスト]

 睡眠を誘発するとともに、免疫力を高める働きがある新たな遺伝子をアメリカの大学の日本人研究者らの研究チームが発見し、日本語からとって「nemuri(ねむり)」と名付けられました。
 新たな遺伝子を発見したのは、アメリカのペンシルベニア大学ハワード・ヒューズ医学研究所でリサーチスペシャリストとして研究活動を行う戸田浩史博士らの研究チームで、アメリカの科学雑誌「サイエンス」に1日付けで発表しました。睡眠障害や免疫の働きの改善に役立つ可能性があるといいます。 
 研究チームはショウジョウバエの遺伝子約8000種類を分析し、過剰に働かせるとハエが長時間眠る遺伝子を見付けたということで、この遺伝子の働きを止めると、ハエが起きている時間は長くなったということです。
 また、この遺伝子が働くと、殺菌作用があるタンパク質が作られ、ハエは細菌に感染しても長く生きたということで、細菌から体を守る免疫にもかかわっているとしています。
 発見した新たな睡眠誘発遺伝子について、研究チームは日本語をそのままに「nemuri」と名付けました。
 研究チームでは、睡眠誘発遺伝子「nemuri」は、睡眠時間の不足や細菌への感染など、体にストレスがかかった時に働いて睡眠を引き起こしていると見なしています。
 睡眠誘発遺伝子「nemuri」そのものは人では見付かっていませんが、戸田博士は「一般的に生物は病気になると眠くなる。それは、今回のような遺伝子が働いているからかもしれない。人間でも風邪などになると眠くなり、眠れば治ることも多い。ほ乳類でも同じような遺伝子があるかを調べたい」と話しています。
 柳沢正史・筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構長は、「膨大な種類の遺伝子を分析し、睡眠と免疫の関係を明らかにした画期的な研究だ」と話しています。

 2019年2月2日(土)

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