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■ファイザーが高血圧症治療剤を自主回収 発がん可能性物質が混入 [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬大手ファイザー日本法人(東京都渋谷区)は8日、高血圧症治療剤「アムバロ配合錠『ファイザー』」の5製品、計約76万4000錠を自主回収すると発表しました。提携するインドの工場で製造された薬の原材料に、発がんの可能性がある物質が混入していました。服用すると重い健康被害が出る恐れもありますが、現時点では被害の報告はないといいます。
 製品は昨年12月3日から今年1月23日にかけて、卸売業者を通じて国内約2500の病院や薬局に出荷され、使用期限が2021年の4月から7月までの製品だということです。医療用の医薬品のため、購入するには医師の処方が必要となります。
 薬の原材料となる有効成分「バルサルタン」の中に、発がんの可能性がある物質が混入していました。原因は調査中といいます。
 あすか製薬(東京都港区)が昨年7月、バルサルタンを原材料に使う高血圧症治療剤「バルサルタン錠『AA』」の4製品に、発がんの恐れがある物質が含まれていたと発表。厚生労働省が製薬各社に高血圧症治療剤の調査を呼び掛けたところ、ファイザーの薬でも同様の物質が含まれていると発覚しました。
 ファイザーは、患者自身の判断によって服用を中止すれば高血圧症の症状が悪化する恐れもあるため、今後の対応は医師や薬剤師と相談して決めてほしいと呼び掛けています。
 また、専用のフリーダイヤルで、患者や医療機関からの問い合わせを受け付けています。番号は0120・281・787。
 ファイザー日本法人の原田明久社長は、「多くの方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけし、心からおわび申し上げます」とコメントしています。

 2019年2月8日(金)

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