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■2018年の気温、観測史上4番目の高さ アメリカの政府機関が発表 [健康ダイジェスト]

 2018年の世界の平均気温は観測史上4番目の高さだったと、アメリカの政府機関が発表しました。観測史上の上位5位までを昨年までの5年間が占めており、地球温暖化に歯止めがかかっていない現状が改めて示されました。
 アメリカの海洋大気局(NOAA)と航空宇宙局(NASA)は6日、昨年、世界各地で観測された気温のデータの分析結果を発表しました。
 それによりますと、2018年の世界の平均気温は14・69度で、20世紀を通した平均気温と比べて0・79度高く、記録がある1880年以降で4番目の暑さとなりました。
 これまでで最も暑かったのは2016年で、上位5位までを2014年から2018年までの5年間が占め、温暖化に歯止めがかかっていないことが改めて示されました。
 また、極端な気象現象による自然災害も相次ぎ、アメリカだけでも南部のハリケーンや西部カリフォルニア州の山火事など被害額が10億ドル、日本円にして1100億円を超える災害が14件に上ったということです。
 アメリカのトランプ大統領は「温暖化を信じない」と述べるなど対策に否定的ですが、データをまとめた研究者は「温暖化が起きていることは疑いようがない。これまでにない量の雨が降るなど、地域レベルで影響が出ている」と述べ、警鐘を鳴らしています。
 例年、気温のデータは1月に発表されますが、政府機関が1カ月余り閉鎖した影響で2月にずれ込み、思わぬ形で政治の影響を受けることになりました。
 国連(UN)の報道官は記者会見でグテーレス事務総長の声明を読み上げ、「年間の平均気温が上がり続ける傾向を変えるには地球温暖化対策を世界規模で加速させなければならない」として、温室効果ガスの排出量を2030年までに、2010年と比べて45%削減する必要があると強調しています。
 その上で声明は、「事務総長は今年9月23日に地球温暖化対策サミットを主催する。その狙いはパリ協定の目標達成に向けた国際社会の政治的な意志を高め、気温の上昇を抑えるための具体的な行動を促すことだ」としています。
 国連が温暖化のデータの発表に合わせて半年以上先となるサミットについて具体的に説明したのは、地球温暖化対策が思うように進んでいないことに対するグテーレス事務総長の強い危機感の表れとみられます。

 2019年2月11日(月)

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