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■食道がんを対象に光免疫療法の治験開始へ がん研究センター東病院 [健康ダイジェスト]

 国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)は21日、近赤外線という光を使ったがん治療法「光免疫療法」による食道がんを対象にした臨床試験(治験)を始めることを明らかにしました。患者の登録を3月にも開始します。これまでの光免疫療法の治験は頭頸(とうけい)部がんが対象で、他の部位では初めて。
 今回の治験は、医師が自ら計画して実施します。対象は既存の治療では効果がないと判断され、転移がなく比較的全身状態がよい食道がん患者数人程度。主に安全性を確認します。
 光免疫療法は、がん細胞の表面に多いタンパク質に結び付く抗体と、近赤外線に反応する化学物質をつなげ、薬剤として利用。この薬剤を患者に注射し、翌日にがんの部分に光を当てると、がん細胞に結び付いた薬剤に化学反応が起きて、がん細胞が破裂するといいます。
 さらに、破裂したがん細胞の成分に体の免疫機構が反応するため、光を当てた部位から離れた場所に転移したがんにも効果が期待できます。
 光免疫療法はアメリカの国立衛生研究所(NIH)の小林久隆・主任研究員らが開発した手法で、頭頸部がんについては、世界10カ国で承認に向けた最終段階の治験が始まっています。
 国立がん研究センター東病院の土井俊彦副院長は、「食道がんには、頭頸部がんの治験で使っている薬が結び付くタイプがあり、効果を期待できる可能性がある。効果が確認されれば、高齢者や他に病気を抱えていて手術が難しい患者への適用が検討できるかもしれない」と話しています。

 2019年2月23日(土)

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