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■より深刻な「アフリカ豚コレラ」がアジアで拡大 日本も警戒を [健康ダイジェスト]

 豚の伝染病の豚(とん)コレラが岐阜県、愛知県、大阪府、長野県、滋賀県の5府県で発生しましたが、さらに感染力が強く深刻な別の豚の病気「アフリカ豚コレラ」への感染が、2月からベトナムの養豚場で相次いで報告されるなどアジアで拡大し、農林水産省は関係者に警戒を呼び掛けています。
 アフリカ豚コレラは5府県で発生した豚コレラとは全く違う豚の病気で、人には感染しませんが、豚には極めて強い感染力があり、皮膚や内臓に出血による紫斑ができ、感染から10日以内に確実に死に至ります。流行による経済的損失は甚大で、ウイルスが検出された養豚場では全頭を処分しなければならないため、現時点で最も警戒されています。
 アフリカ豚コレラは1921年にケニアで最初に発見されて以来、サハラ砂漠以南の地域や西アフリカで流行を繰り返していましたが、12年ほど前に東ヨーロッパやロシアなどで発生し、2018年8月、初めて中国で発生すると、中国国内のおよそ130カ所の養豚場などに拡大し、モンゴルでも発生が確認されました。
 今年2月からベトナムの養豚場でもアフリカ豚コレラの感染が相次いで確認され、2月27日の時点で10カ所以上の施設で発生が報告されています。
 農水省はベトナムから日本に来る飛行機の利用客に対して、許可なく肉を持ち込まないことなどを呼び掛けるとともに、動物検疫所の探知犬や職員を増やして対策を強化しています。
 農業・食品産業技術総合研究機構の山川睦海外病研究調整監は、「アジアで豚に対する感染が拡大しているため日本に入る恐れが高まっている。養豚場での衛生管理もこれまで以上に徹底してほしい」と話しています。

 2019年3月3日(日)

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