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■歯の再生医療の安全性と効果を臨床研究へ 順天堂大の研究チーム [健康ダイジェスト]

 濃縮した血小板を使う歯科の再生医療について、順天堂大の飛田護邦(とびた・もりくに)准教授(口腔(こうくう)外科学)の研究チームは15日、安全性を検証し、効果もみる臨床研究を厚生労働省に届け出ました。同様の再生医療は、再生医療安全性確保法に基づき全国で行われていますが、臨床研究が実施されていないケースがあり、専門家から「安全性や効果が担保されていない」などの指摘がありました。
 血液に含まれる血小板は、傷付いた体の組織を修復するタンパク質を出します。この性質を利用して濃縮した血小板が使われています。保険が適用されない自由診療のため費用が高額で、患者の経済的負担が大きくなっています。歯周病で失った骨の再生を促す場合、保険診療で1本数千円のところ、数万円以上請求されることもあります。
 臨床研究では患者2人ずつで、代表的な5つの治療を検証します。歯周病のほか、抜歯後の傷口の治癒促進、インプラント治療での骨の強化、割れた歯の修復、一度抜いた歯の再移植で、採血した血液20ミリリットルから濃縮した血小板を作り、ゼリー状にして患部に移植します。1カ月安全性を重点に確認し、来年度にも効果を確かめる別の臨床研究も始める予定。
 厚労省によると、血小板など患者自身の体細胞を加工して移植し、再生を促す医療は、再生医療安全性確保法が施行された2014年11月以降、全国で2000件以上実施され、約半数が歯科関連といいます。
 飛田准教授は、「安全性と効果について議論できるだけのデータを集め、検証したい」と話しています。

 2019年3月16日(土)

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