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■慢性的な病気多く抱えると介護費も高く 筑波大などが共同研究 [健康ダイジェスト]

 慢性的な病気を多く抱える高齢者ほど、年間の医療費と介護費が高くなるとする研究結果を、筑波大、東京大、東京都健康長寿医療センターの共同研究チームが発表しました。病気の種類が多くなると介護度も上がる傾向にあり、医療費だけでなく介護給付費も増えたとみています。
 千葉県柏市の75歳以上の高齢者のうち、2012年4月~2013年9月に医療機関を1回は受診し、1年以上の追跡ができた約3万人が対象。このうち4分の1が要支援や要介護の状態で、医療、介護それぞれのレセプト(報酬明細書)を突き合わせて分析しました。
 その結果、平均で年間の医療費は約72万円、介護費は約37万円。病気の症状などを踏まえ、腎臓病1ポイント、転移のないがんや認知症は2ポイント、重い肝臓病4ポイントなどと数値化した評価方法を用いると、病気の種類が増えて1ポイント上がるたびに、年間の医療費は約16万円、介護費は12万円増えました。
 研究を中心となって進めた筑波大准教授の森隆浩さん(老年医学)は、「多くの病気にかかる高齢の患者を減らせれば、医療費だけでなく、介護にかかる費用も減らせる可能性がある」と指摘しています。
 東京都健康長寿医療センターの調査によると、高齢者の6割が3疾患以上の慢性疾患を併発しています。

 2019年3月20日(水)

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