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■脳卒中の治療が常時可能な病院を認定へ 日本脳卒中学会が新年度から [健康ダイジェスト]

 脳卒中の治療が常時可能な病院を認定する制度を日本脳卒中学会が新年度からスタートさせます。治療が早いほど救命や後遺症の軽減が期待できるため、認定制度によって治療の水準を引き上げる狙いがあります。
 脳卒中は国内で年間10万人以上が死亡する死因第3位の病気。このうち6~7割を占めるのが、脳の血管に血の塊(血栓)が詰まる脳梗塞(こうそく)。後遺症で介護が必要となる大きな原因でもあります。
 脳梗塞の治療は、血栓を4時間半以内に薬で溶かす「血栓溶解療法」が基本。これを24時間、365日実施できる病院を「1次脳卒中センター」と位置付け、常勤の専門医数や脳卒中治療チームがあることなどを認定の要件としました。
 さらに高度な治療法として、カテーテルという管を使って血栓を取り除く「血栓回収療法」があります。この治療が常時可能な病院を「血栓回収脳卒中センター」、外科治療を含む脳卒中全般に対応できる病院を「包括的脳卒中センター」として認定していく方針です。
 一方で、専門医の不足などから高度な治療が難しい地域もあります。大学病院などに脳の画像診断をしてもらい、遠隔診療で血栓溶解療法ができる病院を増やすことも検討しています。
 脳卒中治療の実態を全国調査した国際医療福祉大の埴岡健一教授は、「脳卒中は地域の医療・救急体制に治療が左右される。対策を急ぐ必要がある」と指摘しています。

 2019年3月21日(木)

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