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■人工透析中止問題、月内にも病院を文書指導へ 東京都 [健康ダイジェスト]

 東京都福生(ふっさ)市の公立福生病院で腎臓病患者の女性(当時44歳)が人工透析治療を中止して死亡した問題で、東京都は3月内にも、医療法に基づき病院を文書で指導する方針を固めました。女性は死亡前に「透析を再開したい」と話していましたが、再開しないまま亡くなっており、意思の確認や病院内の手続きが不十分だったと判断しました。
 東京都などによると、女性は昨年8月、透析治療を受けていた別の医療機関から紹介され、福生病院を受診。医師から透析とともに透析をやめる選択肢を示され、透析中止を選んだ後、1週間後に死亡しました。
 女性は亡くなる前日に「透析を再開したい」と発言し、カルテにもその旨が記載されていました。病院側は東京都に対し、「その後、透析はしないとの意思を改めて確認した」などと説明していますが、東京都は、患者の意思が状況次第で変わり得ることも重視。透析中止の同意文書を撤回できるとの説明もしていなかったとみられ、東京都は透析を巡る女性の意向の確認が不十分で、意思の尊重を求める医療法に抵触するとみています。
 また東京都は、透析中止の判断に当たって、第三者が入る倫理委員会を開かなかったことも問題視しています。これまでの調査で、女性を含む患者4人が透析を中止した後に亡くなったほか、透析を始めない「非導入」を選択をした17人も死亡したことを確認しており、東京都は女性以外の患者についても説明や意思確認に問題がなかったかを調べています。
 福生病院は8日、「多職種で対応し、家族を含めた話し合いが行われ、その記録も残されている。密室的環境で独断専行した事実はない」などとするコメントを発表。しかし記者会見を開かない状況が続いており、東京都は住民らに丁寧に説明するよう、医療法に基づいて口頭で指導しています。

 2019年3月21日(木)

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