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■脳梗塞患者、血栓溶解療法を受けられる対象を拡大 学会が治療指針を変更 [健康ダイジェスト]

 脳の血管が詰まることで起きる脳梗塞について、日本脳卒中学会は、初期の患者には高い効果があるとされる「t-PA」療法(血栓溶解療法)と呼ばれる血栓を溶かす治療をより多くの患者が受けられるよう、治療の指針を変更しました。
 脳梗塞は脳の血管に血液などの塊が詰まることで起きるもので、初期の段階の患者には血の塊を溶かす薬を使う「t-PA」療法という治療が高い効果を発揮しますが、発症から4時間半を超えたら行わないとされてきました。
 そのため、寝ている間に発症するなど、時間の経過が正確にわからない患者には行えなかったとして、日本脳卒中学会は治療の指針を見直し、MRIの検査で脳の血管の状態がよければ医師の判断で「t-PA」療法を行うことができるとしました。
 脳梗塞では年間6万人以上が死亡しているとされ、今回の変更で、この治療が実施できる患者が年間、数千人ほど増えるとみられています。
 一方で、血管の状態が悪いとこの治療法によって脳出血を起こすリスクが上がるため、学会は、検査結果を慎重に見極めて実施することになるとしています。
 日本脳卒中学会の理事長を務める京都大脳神経外科の宮本享教授は、「医師が最適な治療を選択でき、より多くの患者を救えると期待している」と話しています。

 2019年3月22日(金)

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