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■日本人のたばこへの依存、遺伝子配列と相関 理研が16万人のデータを解析 [健康ダイジェスト]

 理化学研究所の鎌谷洋一郎チームリーダーら共同研究チームは、日本人約16万人の遺伝情報を解析し、たばこへの依存のしやすさと本人の遺伝的な特徴に相関があることを明らかにしました。欧米の先行研究で報告されていない、日本人特有の遺伝的な特徴がわかりました。依存のしやすさに合わせて禁煙の方法を変えれば、より効果的な禁煙治療が可能になります。  
 人のゲノム(全遺伝情報)の配列はほとんど共通していますが、一人ひとりわずかに違いがあります。共同研究チームは、こうした個人ごとの配列の違いと、喫煙暦の有無や喫煙開始年齢、1日当たりの喫煙本数、現在禁煙中か喫煙中かといった喫煙習慣がどう関連しているかを解析しました。
 その結果、たばこをよく吸う人に共通してみられる配列の違いが、ゲノム全体で9カ所見付かりました。特に関連性が高かったのは、肝臓で働くニコチン分解酵素などの遺伝子のそばにある配列でした。こうした配列の違いの特徴を持つ人は、もともとたばこを吸うと依存しやすい体質だとみられます。
 解析には、東京大医科学研究所などが日本人の遺伝情報を集めたプロジェクト「バイオバンク・ジャパン」のデータを利用しました。見付かった配列の特徴のうち7カ所は、これまで欧米の先行研究では報告されておらず、日本人特有の領域であることが示されました。
 日本人でたばこに依存しやすい体質の人を見付けやすくなれば、個人の体質に合わせた効率的な禁煙治療を国内で実現できるようになります。

 2019年3月27日(水)

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