■新型がん免疫薬「キムリア」、日本で承認 5月にも超高額薬価が決定 [健康ダイジェスト]
がん患者から取り出した免疫細胞を人工的に強化して、がん細胞を攻撃するキメラ抗原受容体T細胞(CAR―T、カーティー)と呼ばれる新しいがん免疫療法の薬剤が、一部の白血病などの治療薬として国内で初めて製造・販売が承認されました。
国に承認されたのは、「キムリア」という新型がん免疫薬で、スイス製薬大手ノバルティスの日本法人ノバルティスファーマが申請していました。
この「キムリア」は、がん患者の体内からT細胞と呼ばれる免疫細胞を取り出し、攻撃する力を高める遺伝子を組み込んで体内に戻すことでがん細胞を攻撃します。
対象は、標準的な治療法の効果が期待できなくなった白血病などの一部の患者で、国内では年間最大で250人ほどになると見込まれています。
承認に際しては、副作用に対応できる態勢がある医療機関で行うなどの条件が付けられています。
「キムリア」はアメリカやヨーロッパなどではすでに承認されていて、これまでの臨床試験では高い効果が報告されているということです。
一方で、患者1人の治療費はアメリカではおよそ5200万円と高額になっており、今後、日本でほかのがんに適応が広がるなどした場合には、国の医療保険制度に影響を与えかねないと懸念されています。
厚生労働省は、早ければ5月にも価格を決め、公的な医療保険を使った治療が行えるようになる見込みです。
2019年3月27日(水)
国に承認されたのは、「キムリア」という新型がん免疫薬で、スイス製薬大手ノバルティスの日本法人ノバルティスファーマが申請していました。
この「キムリア」は、がん患者の体内からT細胞と呼ばれる免疫細胞を取り出し、攻撃する力を高める遺伝子を組み込んで体内に戻すことでがん細胞を攻撃します。
対象は、標準的な治療法の効果が期待できなくなった白血病などの一部の患者で、国内では年間最大で250人ほどになると見込まれています。
承認に際しては、副作用に対応できる態勢がある医療機関で行うなどの条件が付けられています。
「キムリア」はアメリカやヨーロッパなどではすでに承認されていて、これまでの臨床試験では高い効果が報告されているということです。
一方で、患者1人の治療費はアメリカではおよそ5200万円と高額になっており、今後、日本でほかのがんに適応が広がるなどした場合には、国の医療保険制度に影響を与えかねないと懸念されています。
厚生労働省は、早ければ5月にも価格を決め、公的な医療保険を使った治療が行えるようになる見込みです。
2019年3月27日(水)
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